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 平成19年10月29日(月)・30日(火)
全国環整連第33回全国大会inHIROSHIMA 全国環整連 第33回 全国大会
in HIROSHIMA 〜開催報告〜

会期 平成19年10月29日(月)・30日(火)
   
会場   グランドプリンスホテル広島
 
主催   全国環境整備事業協同組合連合会
   
担当   全国環整連中国・四国地区協議会
(広島県環境整備事業協同組合)
   
後援 環境省・外務省(国際浄化槽フォーラム)・広島県・広島市・広島県市長会・広島県町村会・(財)広島県環境保健協会・(社)広島県浄化槽維持管理協会


 本年の第33回全国大会は、経済性・効率性・耐久性にも優れた『浄化槽』への認識を深め、将来における恒久的な生活排水対策として浄化槽の整備促進と、併せて全国環整連浄化槽維持管理システムの早期確立を主たる目的として開催されました。
当日は、国会議員の先生方をはじめ、中央省庁、広島県議会、市町議会、広島県・市・町行政、公衆衛生推進協議会、全国環整連・広環協の友誼団体の皆様など1,870人のご参加をいただき、盛大に執り行なう事ができましたことを心より厚く御礼申し上げます。

1日目の式典では、開催地を代表して当組合の理事長である黒瀬栄治が開会宣言を行い「我々全国環整連は、環境問題の中で、水環境、とりわけ生活排水処理にスポットを当て、毎年全国大会を開催している。今年は国際浄化槽フォーラムと題して、日本が世界に誇る『浄化槽』を中心テーマに世界の水環境を論じていただきたい。また広島県の宝物である瀬戸内海の水質保全のため、豊富な水環境に囲まれた日本のため、これから業界が果たすべき役割は何か、環境の時代である21世紀の環境行政のあるべき姿について、多くの皆さんと議論し、研鑽を積んでいきたい。」と力強く述べられ、続いて、参加者全員で物故者に対する黙祷を捧げたあと、主催者である全国環整連の玉川会長より「我々協同組合連合会は、中小零細の集まりである。99%が中小零細で成り立っている日本国の現実は小さく弱い者が助け合って成り立つ人間社会であって良いと信じている。平成18年7月、全国の市区町村長の91%が自治体の存続に不安があると答えている。今後の自治再生は、税源移譲が伴う地方分権を進め、議会の責任で解決しなければならない。」と式辞が述べられた。
 
環境大臣 鴨下一郎様(代読、関荘一郎環境省大臣官房・リサイクル対策部廃棄物対策課長)より「政府では循環型社会形成推進交付金によって、市町村の廃棄物処理を3R型に変える支援や、単独処理浄化槽の撤去費用に対する支援を充実させている。交付金を活用し17年度からの3年間で563の市町村において循環型の地域づくりの取り組みが始まっている。この取り組みにより、し尿処理や浄化槽の管理という皆さんの役割が重要になっている。」とご祝辞をいただいた。
 続いて広島県知事 藤田雄山様からは「広島県では先導的なリサイクル関連産業の育成や新エネルギーの普及・開発など、循環型社会の構築に向け、積極的に取り組んでいる。このような中で、全国から関係者が一堂に会され、廃棄物の適正処理や再資源化など、廃棄物処理に係わる諸問題を協議することは誠に意義深く、皆さんには循環型地域社会形成の重要な担い手として大いに期待している。」と祝辞いただき、さらには、広島市長、中川秀直衆議院議員、溝手顕正参議院議員、寺田稔衆議院議員、平口洋衆議院議員、前田武志参議院議員からも、今後浄化槽のはたす役割は大きく、業界への期待も大であり、有意義な大会であるとのご祝辞をいただいた。


引き続き行われた国際浄化槽フォーラムでは、ASTECインターナショナル会長兼CEOのラッセル・P・フェリー氏が『世界の浄化槽事情』をテーマに基調講演していただき、「浄化槽市場はまだ未発展だが日本の汚水処理技術は海外でも評価が高い。確かな教育を受けた技術者による保守サービスの確立が今後のカギを握る。」と浄化槽の普及に関する適切な意見が発表された。
 シンポジウムでは、コーディネータにNPO法人環境文明21代表理事の加藤三郎氏、パネリストにはラッセル氏のほかラオス人民民主共和国・ラオス首相府付大臣兼水資源・環境庁長官のケンペン・ポンセナー氏、大韓民国国立環境科学院研究官のヤン・ヒョンジェ氏、参議院議員元環境副大臣の弘友和夫氏、海外環境協力センター専務理事の片山徹氏を迎え、全国環整連からは副会長 立野大輔が加わり、『水環境革命』〜JOHKASOU(環境浄化槽)のすすめ〜と題して、各国の水環境事情、排水処理の現状、取り組み内容などが報告され活発な意見が交わされ、最後に加藤氏が「このシンポを情報発信のきっかけにしたい」と締めくくり、そして『水環境革命宣言』(下記参照)が採決されシンポジウムは幕を閉じた。
 
2日目には全国環整連の各部会(総務部会、適正処理推進部会、事業部会、浄化槽部会、合理化新規許可対策部会、ごみ処理部会の6部会)の各部会長が、それぞれ方針を発表し、本会議では玉川会長による所信表明が行われ、『政府に対する要望決議』、『全国環整連第33回全国大会スローガン』、『大会宣言』がそれぞれ満場一致で採決された。
続いて、前日行われた国際浄化槽フォーラムを受けて『国際浄化槽フォーラム行動提案』(下記参照)が読み上げられた。
本会議の最後には、次期開催地は和歌山県との発表があり、和歌山県環境整備事業協同組合に大会旗が継承され、参加者全員での万歳三唱で大会を終了した。


 今大会を振り返ると日本における各地域、あるいは今後生活排水処理対策を積極的に行っていく各国における、今後の生活排水処理のあるべき姿を明確に示した大会であったといえる。
中でも、従来わかり難いとされていた浄化槽の維持管理体制を「清掃」・「保守点検」・「法定検査」という3業務の連携が最も効率的に図られる形として示された「全国環整連浄化槽維持管理システム」が具体的に示されたことは大変意義深いことであり、我々業界自らが率先してその完全実施に努め、全国に分かり易い浄化槽の維持管理体制の早期構築を目指していくことこそ、我々一人ひとりの社会的使命であると同時に、真に社会に貢献する業界として自治体並びに地域住民と共に協働する全国環整連の姿と方向性が示されたといえる。
 最後に、本大会にご協力いただきました全ての皆様に衷心より感謝申し上げますとともに、経済的かつ効率的であり耐震性にも優れた浄化槽が、将来において生活排水処理の柱となり「水環境革命」が達成されることを強く願うものであります。
以上、大会報告といたします。




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